HUAWEI MateBook D 15パソコンの充電コネクタの交換修理のご依頼がありました。
お客様は同機種を複数台お持ちという事で、2台にType-C充電コネクタ破損がありました。
Type-C充電コネクタは、裏表どちらの向きで挿しても充電されるはずですが、1台は片面だけが充電出来て、もう一台は両面ともに充電出来ない故障の症状でした。
マザーボードの取り出し作業
まずは、両面ともに充電出来ない症状の方から確認していきます。
端子の破損を確認
マザーボードを取り出して破損状況を確認すると、Type-Cコネクタに変形がありました。
さらに、取り外して確認すると、端子の半分が根元から折れていて、
残りの半分の端子にはランドの剥離が2か所ありました。
基板からランドがはがれてしまっているので、回路を補修しなくてはなりません。
端子交換と回路補修
極細ジャンパー線を使って、2本の端子を半田付けして回路を修復します。
端子の交換と回路の補修により、両面ともに充電できるように修理出来ました。
続いて、もう一台のType-C端子の片側の面だけ充電出来ない
というMateBook D 15を分解してマザーボードを取り出しました。
こちらの端子も破損しておりましたが、
ランドの剥離が無かったので交換はスムーズに完了しました。
しかし、ここからの作業が少々時間がかかりました。
というのも、Type-C端子を交換しても片側の面だけ充電出来ない症状が改善しないのです。
回路をテスターでくまなく確認したところ・・・。
USBの信号線回路についている保護用のダイオード部品に不良がみつかりました。
とっても小さな部品なのに、ダイオードには取り付けの向き(極性)があります。
顕微鏡とピンセットでの作業で交換作業は難しかったです。
こて先が入らず、
一度邪魔になるチップ部品を外してから・・・
など工夫しながらなんとか交換です。
そして、ダイオードの交換後に無事Type-C端子の両面で充電されるようになりました。
HUAWEIのマザーボード修理は、初めての挑戦でしたが、2台とも無事に直せてよかったです。