水没したSSDからのデータ復旧

NVMe M.2 256GBのSSDが全く認識しない

ということでデータ復旧のご依頼がありました

確認してみると、Flashメモリ2枚搭載されているうちの

端子から遠いメモリICに液体混入です

半田ボールが腐食して、短絡している状況でした

NVMe M.2タイプSSD

超音波洗浄

まず最初に超音波洗浄機で3回洗浄します

超音波洗浄機

超音波洗浄機ですが、普段は眼鏡率75%の

スタッフの眼鏡洗浄にしか活用されていません

出番が少ない機器ですが、月に数回データ復旧に役立ちます

テスターで回路の確認

乾燥後、テスターで確認すると

水没したフラッシュメモリ付近のチップコンデンサがショートしています

チップ部品を一旦取り外しましたがショートは改善しません

とりあえず、抵抗値に異常がある部品を徹底的に交換してみます

チップ部品交換

SSD基板の半田修理

ドナー基板(上画像右側)からICやチップ部品を移植しながら、

ショートしている部品を探します

リフロー

フラッシュメモリの半田ボールが腐食していたので、

フラックスを流し込み230℃でリフローし直したらショートが改善しました

直りそうな気配です

それでもどうしても認識されなかったのですが・・・

NVMe M.2 SSDデータ復旧

ドナー基板と比較していくうちに、ダイオードの抵抗値がおかしいことに気づき

チップダイオードを交換したら何とか容量256GBと認識するようになりました

データコピー

これdo台M.2 NVMe V2で、コピーを開始するが、

不良セクタがあるようで200MBほどで停止してしまう

これdo台M.2 NVMe V2 の不良セクタのスキップ設定を変更しても

コピーの途中で停止してしまいました

結局、復旧用PCのマザーボード上のM.2ソケットに障害SSDを接続し、

PC-3000UDMAを使用して

コピーの作成に成功しました

障害SSDを直接WindowsPCに接続すると、

Windowsの起動に30分以上かかるのですが、

絶対復旧出来ると信じて気長に待ちました

ここまで5日間、かなり悩みました

最後まで諦めないで良かった