第7世代のCPU搭載のデスクトップPCですが、正常に起動しないと持ち込まれました。
まだまだ新しいパソコンですが、意外な部品が消耗していました。

動作確認を行うと、正常に起動してデスクトップまで表示されました。
お客様の自宅で症状が出るのに、弊社に持ち込まれて症状が出ない事も良くあります。
しつこい位に何度も、電源を入れて、電源を切ってを繰り返すと、7~8回目にようやく症状が出ました。
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ファンが少し回って、すぐ止まり、また回りだします。
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こういう時は、電源故障の可能性が高いので、電源をテストしてみます。
電源のチェックのは電源チェッカーを使用します。
電圧や、電源ONまでの時間などを計測します。
12V、5V、3.3Vどれも正常に電圧が出ているようです。
PGの値も300msですので正常です。

ファンが回って、止まる症状なので、電圧が足りないのか、BIOSが読み込めていないのか・・・
負荷がかかると電圧が不安定になる時もあるので、念のため電源をテスト用に交換してみます。
それでも、数回に一度症状が出ます。
それも、直ったかな~と思ったタイミングで、あれ!また起動しない!という感じなので厄介です。
グラボを外しても、HDDを外しても、USBカードリーダーを外しても症状が出ました。

そして、最後に気づいたのがボタン電池です。
CR2032(3V)を取り外し、電圧を確認すると0Vでした。

ボタン電池を交換し、1時間ほど入れたり切ったりを繰り返し、症状が直ったことを確認しました。
第7世代のCPUという事は、2017年製造なので、5年前のモデルですが、私の感覚ではまだ新しいモデルというイメージでした。
そのため、ボタン電池の電圧が無いとはすぐに想像できなかったのです。
意識改革が必要ですね。ちょっと前まで新品のつもりが、いつの間にか古いPCになっているんですね。